

月光さくら
80cm × 60cm アクリル、テクスチャー、油彩/キャンバス この作品では、月明かりに照らされた桜の神秘的な美しさを表現しようとしました。夜空の下で、桜の花々は輝く月を囲むように舞い、動きやエネルギー、そして静かな驚きに満ちた世界を生み出しています。 私にとって桜は、単なる花ではありません。桜は人生の儚さ、再生、そしてすべてのものがつながり合っていることを象徴しています。渦を描くような構図は、自然や宇宙を流れるエネルギーを表し、その中心にある月は、この旅路を見守る穏やかで光り輝く存在として描かれています。 作品には奥行きと空気感を生み出すため、幾重にも色を重ねました。柔らかなピンクや白、紫、青を深い夜の背景に溶け込ませることで、色彩の豊かな層を表現しています。色調や透明感の変化は、夜の光と影の移ろいを感じさせ、鑑賞者を表面的な美しさのさらに奥へと誘います。 また、この作品はテクスチャーを活かした絵画であり、盛り上げた表面は重要な役割を果たしています。花びらやさまざまな要素をキャンバスから立体的に浮かび上がらせることで、動きや生命力をより強く感
6月22日


溶けゆく花
この作品は、私に新しい方向性を示しており、先生の技法から着想を得ています。花はあえてやわらかなぼかしを施し、輪郭をはっきりさせるのではなく、空間の中に浮かんでいるかのような印象を与えています。この焦点の変化は、明確さと空気感のあいだに静かな緊張を生み出しています。 花は依然として感情的な中心でありながら、次第に私の意識は背景へと移っていきました。空のような青や周囲の植物、そして抑えられた緑や茶の色調が重なり合い、主題を支え、引き立てる層状の環境を形成しています。背景は単なる額縁のような存在ではなく、奥行きと動きを内包した、能動的な存在として画面に関わっています。 この新しい技法で特に魅力的だと感じているのは、色彩がより直感的に立ち現れてくる点です。やわらかく溶け合う境界や滑らかな移行によって、光の当たり方によって現れたり消えたりする、繊細な色のニュアンスが生まれます。それは、作品に自然でありながら変化し続けるような生命感と、静かなエネルギーをもたらしています。
5月3日


カラー・プロジェクト #3
この作品は、海の中に移りゆく色彩を探求する「カラー・プロジェクト」シリーズの一つです。 水を単なる青や緑として捉えるのではなく、その本来の複雑さ——微妙な色の移ろい、隠れた色調、そして光によって瞬間ごとに変化する表情——を表現したいと考えました。 本作では、初めて銀箔を用いる試みにも挑戦しています。金とは異なり、銀はより冷たく流動的に光を反射します。周囲の色と呼応しながら、見る角度や光の当たり方によってきらめきが変化し、まるで海面そのもののような効果を生み出します。 この制作を通して、光・色・素材がどのように結びつき、動きと奥行きを生み出すのかを学びました。
4月14日


